たとえば、古代ヒンドゥー(現在のインドやネパールなどの地域)では、草や樹木も「聖なるもの」として信仰されていました。ヒンドゥー教や仏教の経典や伝説などでも、さまざまな神々や精霊や聖人たちの物語が、ハスやボダイジュなどをはじめとするいろいろな植物とともに描かれています。このような自然への崇拝と深い理解から得られた知恵は、アーユル・ヴェーダという古代医学としてまとめられました。アーユル・ヴェーダは民間の治療法として現在まで受け継がれるとともに、現代医学の見地からの検証なども行われているようです。
ヘナもそうした癒しの力をもつ植物のひとつで、インドでは幸運や美や富の女神であるラクシュミー(吉祥天)が好む植物として親しまれています。